「塩江の森、持ってきました。」特設ページ

 2024年10月19日にサンポート高松にて、塩江の森の啓発イベント「塩江の森、持ってきました。」を開催します!

開催概要

日時:10月19日土曜日 9:00-16:00

場所:サンポート高松 デックスガレリア 

 (雨天時実施・荒天の場合はレイアウトを変更して実施)

主催:一般社団法人トピカ 

共催:(公財)高松観光コンベンションビューロー、シンボルタワー開発株式会社、高松・塩江ふるさと会

協力:株式会社しおのえ、三木町観光協会、花澤明春園有限会社かがわ木材加工センター、香川大学創造工学部井藤隆志研究室

   株式会社ジョーソンドキュメンツ、熊野弘文

後援:高松市、高松市教育委員会、香川県、塩江温泉観光協会

 イベント詳細は下記をご覧ください。


 コンセプト

 香川県高松市の面積の約20%を占める塩江町。その塩江町の84%は、山林、つまり森です。そんな森が私たちの住む環境に与えている影響はとても大きく、大切です。水、空気、建材、エネルギー、食べ物、リフレッシュ空間など分かりやすいものもあります。それだけでなく、生物と環境の多様性が織りなす生態系そのものにも未解明の役割がある可能性が近年の科学で指摘されています。

 そしてその塩江の森の持つ役割に多くを頼りながら私たち高松市民の生活は成り立っています。

 しかし、その大切な塩江の森と共に暮らし、守り人を務めてきた塩江の人々のコミュニティの多くが、産業構造の衰退と人口減によって継承されず、消滅の危機にあります。人が一度手を入れてしまった森は、人が手を入れ続けなければ人にとって有用な機能の多くが失われてしまうことも様々な研究から指摘されており、10年、50年、100年という時間軸で考えればその影響は高松をはじめとした香東川流域の人々の暮らしにも影響を与えずにはいません。

 

一方で、高松市が宣言しているゼロカーボンシティやエコな暮らしを実現できる街のために塩江の森が持っている役割は改めて見直されるタイミングに来ています。

 例えば、1960年代に起きた日本国内でのプロパンガスの導入まで、高松市の熱エネルギーの多くは薪炭という形で塩江町に依存していました。脱化石燃料、エネルギーの地産地消が求められる中、塩江町の森林が持つエネルギーは私たちが改めて注目すべきものです。

 私たちが日々使う熱エネルギーの多くを、資源量が管理され、森が自分で再生できる範囲を超えない形で生み出す。そして経済活動で生み出される利益が森と守り人のコミュニティに還元されていく循環型社会。このような社会を高松で作るために、塩江町は大きな役割を担っています。

そんな高松と塩江の関係を未来のために築いていきたい。そう考える塩江町の人たちが集まって、1日限定でサンポート高松に塩江の森を創り出します。まずは森の美しさ、香り、音や産出されるものを目一杯楽しんで、塩江の森の魅力を改めて実感してみてください。

 そして、塩江の森をこれからもずっと恵みの森として存続するためにできることを、それぞれの立場で考えていただける場としてもらえればと願い、塩江の森、持ってきました。

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