2022年10月1日より、五色台にある広域民俗資料館の瀬戸内海歴史民俗資料館にて、企画展を開催します。
高松市塩江町、内場ダム湖の畔で石垣を抱きながら建つ家、藤川邸。太古の集落の上に立ち上がる都市のように、移築と改修を重ね、記憶を積み上げてきた家の歴史。打ち捨てられ、忘れ去られたかもしれない断片たち。
地域住民と文化人類学者、藝術家たちが堆積する記憶のレイヤーを一枚一枚めくりながら転生させている古民家。一般的な空き家再生では捨てられてしまう家の歴史を丁寧にアーカイヴし、ファミリーヒストリーを塩江の公共の歴史として心に刻む試みのはじまりをぜひご覧ください。
2019年から調査・改修を続けてきた上西地区にある藤川邸。「宿泊できる歴史資料館」という企画コンセプト、「いにしによる」という施設名で開館予定のプロジェクトのこれまでの進捗を瀬戸内海歴史民俗資料館に出張展示します。
参加アーティスト:小野環、服部志帆、横谷奈歩(50音順)
展示内容:藤川邸のこれまでの調査の成果である民具や生活用品を、アーティストと文化人類学者が思いを込めながら展示します。会場に藤川邸の什器を多く陳列し、家の空間そのものを再現するインスタレーション展示となる予定です。
開催時期:2022年10月1日(土)ー12月18日(日)
瀬戸内海歴史民俗資料館年間案内:https://www.pref.kagawa.lg.jp/documents/7701/2022schedule_omote.pdf
*詳細情報は7月公開を予定しています。